好きだからこそ、好きになりすぎない

140文字の文字列のみならず、写真や動画を簡易的に加工して公開できる悪魔のツール群のおかげで、文字を書きたい欲求や承認欲求はインタスタントに満たせる世の中になってきている。

 

ブログのエントリーがめっきり減ったのはそういうことなんだけど、それでも数年後に見返すと結構楽しかったりするだろうから、くだらないことでも書き残しておきたい。

 

今日は「好きだからこそ、好きになりすぎない」について。

 

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幸か不幸か、僕の職場には「好きなものを仕事にしている派」の人が多い。

 

かくいう僕も、そのうちの1人である。

好きなものだから、天まで届きそうな高い目標を掲げ、遮二無二登り続けた。

 

片思いの人を射止めたような幸福感に包まれた僕は、得たものも多かったけれど、失ったものも多かったように思う。

 

「きっと周りの人も同じ情熱を持っているだろう」と盲信し、周囲の人たちと何度も何度もぶつかったからだ。好きなものだけに夢中になった結果、知見が広がらなくなったからだ。

 

年月を経て、自分が間違っていることに気がついた。

好きになりすぎて見えていないものが多すぎた。

 

好きなものを仕事にしている人でも、温度感や能力には差がある。

好きなものを仕事にしたからこそ、自分が向き合う先は、好きなものを好きでいてくれる人である。

 

その人たちが普段どんなものを面白いと思っているのか、どのような考え方で過ごしているのか、何が当たり前なのか、世の中は何を流行らせたいと思っているのか。好きを注ぐ先を増やして、もう少し大きな枠組みで物事を見られる人間になろうと誓った。

 

憂鬱なことがあっても、理不尽なことがあっても、それでも最後は乗り越えて、好きなものを最後まで好きでいたいし、「楽しい!」と言い続けていたいから。

 

おしまい。